デザインコンセプトは、"ensemble"アンサンブル～調和～

株式会社フェイス様（以下、敬称略）は、音楽・映像など、エンターテイメント・コンテンツの企画・制作・配信など様々な事業を展開し、成長を続けている21世紀型企業です。

今回の東京オフィス移転統合プロジェクトに於ける、デザインコンセプトは、"ensemble"（アンサンブル）～調和～です。
現在、フェイス・グループ各社が「音楽」を軸として異なった事業を展開しています。これをデザインで表現できれば・・という狙いです。ワンフロアに集約されたオフィスではなく、多階層に分散されたオフィスなので、それぞれのスペースに強い個性を持たせては、バラバラになってしまう。しかし、統一してしまっては面白みがありません。
デザインは「シックな色使い」という共通のイメージを持たせることで、全体の調和を考えました。

【ENTRANCE】

「あるものを追うな。ないものを創れ。」という企業理念をキーワードに、すべて形状の違うモールディング材を壁面にデザイン貼りすることで、他にはない、世界で唯一のエントランスを造作しました。

【WAITING SPACE】

ウェイティングスペ－スには壁面に合わせてソファを造作しました。床にはプロジェクターで映像を投影し、人の動きに応じて床面の映像がリアルタイムに変化する、インタラクティブなシステムを導入しています。

【社長室・VIP用会議室】

社長室とVIP用会議室は空間の雰囲気を合わせ統一感を持たせています。 社長室には布団張りの壁、VIP用会議室にはタイル張りの壁を作り重厚感を出しました。 シルバー素材の家具やデザイナーズチェアを配置することで、スタイリッシュであり重厚感もある空間ができあがったと思います。天気の良い日にはテラスでの打ち合わせが可能です。

【5Fテラス】

テラスには木製デッキを敷き、ドイツ製の全天候型家具をレイアウトしました。 デザインに於いてもインパクトがあります。

【リフレッシュスペース】

リフレッシュスペースは社員の憩いの場として利用してもらえるよう、照明は全て電球色にし、一部のドアの色をオレンジに塗装するなど暖色系を用い温かみのある空間としました。

【会議室】

会議室は余計な装飾はせず、日の射し込む明るい空間です。テレビ会議をする部屋にはAV機器類を収納できるように造作棚を製作しました。

【4Fテラス】

新たに花壇を製作し、桜の木を二本植えました。開花時期の違う桜を植える事で桜を長く楽しめます。

【地下スタジオ】

地下スタジオではリハーサルの様子を自分で確認出来るよう一面を大きな鏡にしました。壁には吸音パネルを貼り、音の反射のことも考慮しています。

【住宅用エントランス】

木製の格子により「和」の雰囲気作りをしています。一部に和紙調のガラスをはめ込み、そこに間接照明を入れる事で柔らかい光が空間を包み込むよう設計しています。また、アイキャッチとなる生け込みは花器や花材にもこだりインパクトのあるものを造りました。

【VIP用通路】

社長室・VIP会議室があるフロアです。通路には扉を照らすユニバーサルダウンライト、アクセントとなるクリスタル照明の二種類の照明を用い、照明の切り替えや調光を可能にすることで、雰囲気の違う空間を創り上げることが出来ます。