■STORY
「可愛かっこいい」を提案するオリジナルブランド。
〜ブランドイメージを反映させたインテリアデザイン
2010年早春に表参道にオープンした、ブティックChou Chou Tresor様(以下敬称省略)のブランドコンセプトは、「可愛かっこいい」。
今の社会は「女の時代」と言われています。仕事に恋にお洒落に、立ち振る舞うそんな「女子力」を形成する「可愛い」と「かっこいい」。
この二つの価値観のシンクロニシティで生まれ、大人の女性だけでなく、同時に子供服も展開しているということが、ブランドコンセプトです。
〜ブランドイメージを反映したデザイン〜
清潔感のある白を基調とした空間に、シャンデリアやラグマットは黒色を選び、巾木も黒にすることで、白とピンクの甘い空間の中にスパイスを与えたように空間を引き締めています。
〜大人の可愛さ〜
子供っぽい可愛さでもなく、デコラティブでエレガントな可愛さでもない・・・。
オリジナルで製作した展示台や建具など、シンプルな形状に最小限の装飾を施し、道行く女性たちが足を止め、店内に入りやすい大人の可愛さを意識してデザインしました。
空間の主役は、あくまでも「ブランドアイテム」。
ショップデザインに於いて、空間の主役は、あくまでも「ブランドアイテム」商品です。ですから、アイテムがディスプレイされたときを想定しながら空間の構想を組み立てます。
今回のデザインでは、「可愛い」と「かっこいい」を無理に混ぜ合わせるのではなく、この二つの要素を感じさせるモノを使って表現しました。
〜子供から大人まで楽しんでショッピングできる空間〜
ガラス天板や展示台の小口をR加工し、丸みを持たせたり、展示台の高さを通常より低めの位置から設定し、お子様に配慮して設計をしました。
内装の一部となっている水槽、波打つような形状の飴細工風ハンガーパイプ、壁に突き刺さっているようなマカロン風のクッションたち、星をちりばめたようなクリスタル照明など、可愛さと遊び心を加えたデザインの空間づくりを目指しました。
特別感を与える空間〜どこにポイントを置けばいいか〜
Chou Chou Tresorのショップに於いて、特別感を感じる「場所」「瞬間」「状況」とは、何か?
〜特別感を与える空間〜
外からは見えない部分であるフィッティングルームやトイレ。
通常の店鋪では、コストダウンのためデザイン性もダウンしがちなこれらの空間にもこだわり、世界観を統一しました。
・トイレ:清潔感のある白を基調としたトイレは、イタリア製デザインタイルを壁面に貼り、白い空間の中にもインパクトを与え、店舗のイメージと統一感を持たせました。
・フィッティングルーム:前室がフィッティングステージとなっていて、壁いっぱいの三面鏡で様々な角度から自分の姿がチェックできるようになっています。さらに三面鏡は内照式のハリウッドミラー様式になっているため、ステージに立つと特別な気持ちになる仕掛けです。
・姿見:高透過ガラスを使用しているため、色が鮮明に見え、試着した状態で実際の服の色を確認することができます。
・ファサード:壁面に使用した石を店内の床のタイルの色と合わせることで、統一感を持たせました。
・照明:CDM照明を使用し、展示物をピンポイントで狙い、空間の中で商品が浮き立つような演出をしました。