デザイン/設計・施工事例
オフィスの改装や移転、店舗の新築や改装、ビルの改装には、様々な理由があります。また、プロジェクトの 基本構想から工事完了に至るまでにも「ストーリー」があります。こちらのデザイン/設計・施工事例は、完成写真を羅列して掲載するのではなく、最終のデザ インに至るまでの背景や「ストーリー」などを紹介させていただいております。
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株式会社 BFT 様(IT関連)
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■STORY
経営戦略としての「戦略的オフィス移転」。
オフィス移転の動機は様々です。株式会社BFT様は、経営戦略の一環として「戦略的オフィスの見直し」を行いました。
景気回復の兆しが表れてきた2009年後半、積極的にこの機会に経費を見直し、無駄を無くす。
シェイプアップされた筋肉質の企業にすることが目的です。
銀座から丸の内へ移転、しかも年間賃貸料を大幅に削減。
戦略的オフィス移転計画を実行することで、賃貸料を軽減することは重要ですが、移転先のビルのクォリティーや地域イメージによってワーカーのモチベーションが失われたり、移転することによる取引先へ与えるイメージを悪くしては逆効果になってしまいます。
BFT様は「銀座」の老舗ビルにオフィスをかまえていましたが、移転先を「丸の内」の「OAZOの丸の内北口ビル」への移転を計画しました。
地域、ビルのクォリティー共申し分ありません。
また、大手企業や老舗企業の本社を置く丸の内への移転は、特に対外的にプラス効果が期待できます。
既存の家具を使用、間仕切は解体・移設。そして、景観を十分活かすインテリアデザイン。
もちろん、既存の家具は使用します。
スチール間仕切やガラス製の間仕切も移転先の条件が合えば、移設して利用します。
今回は、廊下を構成しているスチール間仕切、エントランスに利用した全面ガラスの間仕切とも再利用することができました。
しかし、これらの資材を活かすためには、移転先の調査を行い、設備や条件などを充分に把握しておくことが必須条件です。
さらに、"使い勝手がいい"など「物理的に満たす計画」から、"景観を活かす"といった、ワーカーの「精神的に満たされる計画」を進めていくには、オフィスをデザインするデザイナーがこうしたことへ配慮する感性が要求されます。
現場から多くの情報を収集、お客様とのコミュニケーションを重視し、プランに反映。
今回の移転プロジェクトは、お客様とコミュニケーションがよくとれ、その成果が表れたように思います。
ただ、機械的にお客様からヒアリングをして、お客様の要望をひとつひとつ"こなしていく"だけのプランの進め方でも、十分なオフィスをつくることはできます。
プラスαのオフィス空間は、お客様とデザイナー(ディレクター)とのコミュニケーションから生まれるコラボレーションの結果だと思います。
「オフィスづくりは、お客様とのコラボレーション」とよく言いますが、「買い手」と「作り手」立場が違い、いきなりコラボレーションの関係はつくりづらいものです。まずはコミュニケーションです。
コミュニケーションは簡単なことのように思えますが、ヒアリングや会話の中で、言葉の中にある「見えない要望」はコミュニケーションの積み重ねから汲み取るこができると確信しています。
1 | 自社製品のサーバーをエントランスにディスプレイすることでアイデンティティを表現 |
2 | 社名サイン |
3 | シンプルでモダンな廊下 |
4 | 景観を活かすゾーニング |
5 | ブラインドを開けると、東京駅を見下ろす絶景が、お客様をおもてなしします(4参照) |
6 | フリーアドレスデスクをユニバーサルデザイン配列。デスクサイドのミーティングスペースはコミュニケーションを活性化 |
7 | ノートパソコンや資料の保管は勤務時間以外、個人ロッカーでしっかりセキュリティ |
8 | 天井から吊り下げられたペンダントライトは、机上面の照度を補うためだけでなく、会議の集中力も高めます |
9 | アートパネルで、アプローチを演出 |
10 | 窓際にはリフレッシュ兼簡易MTGスペース |
11 | 応接室 |
12 | 大会議室兼セミナールーム |
13 | エントランス別アングルにて |
14 | 仮眠室も完備 |
15 | ビル外観 |