デザイン/設計・施工事例
オフィスの改装や移転、店舗の新築や改装、ビルの改装には、様々な理由があります。また、プロジェクトの 基本構想から工事完了に至るまでにも「ストーリー」があります。こちらのデザイン/設計・施工事例は、完成写真を羅列して掲載するのではなく、最終のデザ インに至るまでの背景や「ストーリー」などを紹介させていただいております。
< モンシェリー代官山 様 | 一覧へ戻る | 株式会社 BFT 様 >
社団法人 日本グラフィックサービス工業会 様(印刷・印刷関連公益法人)
|
■STORY
エントランスは企業の「顔」。必要な要素とは?公益法人では?
一般企業のエントランスは企業カラー、業界や業種、扱っている商品を連想させるデザインを通して、訪れるお客様に直接企業理念やメッセージを伝える場として重要な役割をはたしています。
今回、エントランスのデザインの依頼された、社団法人日本グラフィックサービス工業会(略称ジャグラ)は、公益法人で、1966年に設立という歴史があり、全国1100社余りで構成されている組織です。
公益法人のジャグラの事業は多彩で、業界全体の教育事業、経営対策事業、技術研究事業、福利厚生・共済事業など業界をサポートすることが役割です。
その為、オフィス空間づくりも、何かをアピールするというより、実用性を重視する傾向にありました。
しかし、昨今のビジネスのあり方や価値観の変化など様々な要因からエントランスの考え方を見直すことになりました。
カラースキームはグレーをベースに知的なイメージのエントランス。
エントランスのカラースキームはお客様のご要望を採用して、グレーをベースとし、イメージは「知的さ」を感じさせる空間づくりとしました。
グレーは厳密に言うと色彩ではなく無彩色。色を扱うグラフィック業界をサポートするジャグラのエントランスのベースカラーとして採用することは、ある意味主張を感じます。
グレーはまた、ニュートラルカラーとして、比較的他の色を合わせやすい性質があります。
そのため、いろいろな色彩を取入れすぎて、ポイントがずれる危険性があるので注意しなければなりませんでした。
知的さに加えて「信頼」と「安心」を感じさせる空間をコンセプトに。
空間イメージを構成する要素は「色」の他に「素材」があります。
「素材」の選択は非常に重要で、空間イメージを決定づけると言っても過言ではありません。
「信頼」と「安心」を感じさせる素材は、個人によって様々ですが、今回は、天然木の檜(ヒノキ)の無垢材をエントランスのカウンターに使用しました。
ヒノキの無垢材は、コスト面から考えれば、きびしい材料ですが、「信頼」と「安心」を感じさせる素材としては最適です。
インフォメーションカウンターはエントランスの主役となるところです。長期的な視野で考えれば、最善の選択だと思います。
1 | 檜(ヒノキ)の無垢材を使用した存在感のあるインフォメーションカウンター |
2 | 断面の年輪は無垢材の証 |
3 | お客様をエントランスに導くためにガラスドアへと交換 |
4 | オフィス側のドアを磨りガラスにすることで、人の気配を感じる |
5 | アクセントカラーはアクティブな「RED」 |
6 | 季節を感じさせる設えをする飾り棚からは企業のセンスの良さがうかがえる |
7 | 戸外に面していない窓の無い個室は、壁の一面をガラスにすることで、窓のような効果が得られる |
8 | 社名サイン |
9 | エレベーターホールサイン |
10 | ベース照明消灯時の応接室 |
11 | 改修前01 |
12 | 改修前02 |
13 | 改修前03 |
14 | 改修前04 |
15 | 改修前05 |